ディズニーランドでメルヘンチックなアトラクションが集まる場所と言えば「ファンタジーランド」ですよね。「ピーターパン空の旅」「キャッスルカルーセル」「イッツ・ア・スモールワールド」など子供たちに人気のアトラクションが集まります。
このファンタジーランドの中で一番怖いアトラクションと言えば、999人の幽霊が住む「ホーンテッドマンション」が一番有名なのですが、実はホーンテッドマンション以上に「不気味で怖い」と言われるアトラクションがあるのはご存知ですか?
それが…
『白雪姫と七人のこびと』です。
「えっ! 白雪姫が怖いの?」と驚かれる方も多いと思いますが、原作はもともと怖い風潮で描かれた作品ですから怖いのも何となく理解できます。
メルヘンな要素はゼロ!?
さて、「白雪姫」と聞くと、「毒りんごによって眠った白雪姫は王子の口づけにより目を覚ましました…」と言うファンタスティックなストーリーが広く知られていますよね。
そのため、何も知らずアトラクションに乗ろうとするゲストはこのファンタスティックなストーリー展開を予想するのですが、白雪姫は日本で言う”お化け屋敷”のような怖いイメージで制作されたアトラクションなので、いきなり登場するのは暗闇の中で毒りんごを作る魔女。その後も、放置されたガイコツ、鳴り響く雷、不気味な森を進んでいく小人、とファンタスティックと呼ぶにはあまりにかけ離れた展開に子供だけでなく大人もビックリしてしまいます。
それもそのはず。
アメリカのディズニーランドではこのアトラクションは「白雪姫の恐ろしい冒険(Snow White’s Scary Adventures)」と呼ばれていおり、”怖い冒険の旅”を白雪姫の目線で楽しむことをコンセプトにして作られているのでメルヘンの要素はほとんどないんですね。
そのため、アトラクションの入口には「怖いアトラクションですよ!」と言う注意書きがされています。同じ怖いアトラクションでも、「ホーンテッドマンション」は建物をはじめスタンバイの段階から不気味さが演出されているので、怖いアトラクションであることは誰でも想像できるのですが、白雪姫に対して怖いイメージを持つゲストは少ないため、こういった注意書きがあるわけですね。
ただ、この「白雪姫と七人のこびと」に関してはどのパークもアトラクションのコンセプトは一緒なのですが、パークによってエンディングに差があります。実は、東京ディズニーランドの白雪姫は”怖さ”をコンセプトにしているので物語の途中でアトラクションは終わっているのですが、パリのディズニーランドでは王子様によって助けられるハッピーエンドまでしっかり再現されていますので、「東京ディズニーランドの白雪姫は世界のパークの中でも怖さが際立っている」とも言われています。
「白雪姫」と聞くと子供たちは喜んでアトラクションに走っていくと思いますが、イメージとは異なる視点で描かれていますので、子供連れに限らずファンタスティックな展開を求めているカップルもご注意くださいね。
…と言いつつも個人的には「王子様と幸せに暮らしましたとさ」と終わったほうがしっくりくる気がするのですがいかがでしょうか?